おはようございます♪ 量は質に転化する!? 月間走行距離200Kmの、走食系女子カトレアです♪『指先で未来を変える』をコンセプトに、RUN情報を中心に不定期配信しています(*^^)v
2019年5月26日に開催された、第36回カーター記念黒部名水マラソン2019に出走してきました。この日は、日本各地で5月下旬としては異例の暑さを記録しました(*_*)
前日受付でも、注意喚起が至る所でされていました;ランナー泣かせの暑さが予想される中で
ハーフマラソンとフルマラソンの連続というのは、今までにも何度かありますが
ということで、カトレア史上としても前例のないマラソン大会となりました。
『少しでも身体に異変を感じたらリタイアしよう』と決めてのスタート。とにかく身の安全を第一に考えて、無理や無茶をしないように意識して走ることにしました。
結局のところ、完走は断念。23Km地点での戦線離脱となってしまいました!悔しさの残るレースとなりましたが、猛暑の中で感じた事や23km地点までの様子をレポしていきたいと思います♪
黒部名水マラソン2019 大会概要
大会名称 | 第36回カーター記念 黒部名水マラソン |
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開催日 | 2019年5月26日(日) ※雨天決行 |
会場 | 黒部市総合公園 黒部市総合体育センター前 スタート・ゴール |
第一回開催の時にアメリカ元大統領ジミー・カーターさんがゲスト参加したことから、「カーター記念」と大会名についています。
大会種目は全部で6種類、9,294名が参加した人気大会になります^^♪
種目 | 制限時間 |
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マラソン(42.195km) | 制限時間6時間 |
10km | 制限時間90分 |
車いす | 制限時間35分 |
5km | 制限時間45分 |
3km | 制限時間35分 |
ジョギング | 制限時間35分 |
私が参加したのは、マラソン(42.195km)の部になります♪ 前日から天気予報では高気温予想!どの番組でも、熱中症注意の呼びかけがされていました・・会場に向かう時は、まだ涼しかったです。これからどんどん暑くなっていくんだろうな・・・。
スタートは9時:気温は24.0℃
先週の台北星光マラソンからは、一切走っていませんでした。謎の蕁麻疹が出たり、脳貧血を起こしてしまったりと体調が思わしくなかったので休息を最優先。
スタート前から色々不安爆弾を抱えていたので、今回は意地とか気合とか根性論は抜き!
今回は、Dブロックからのスタートです♪ スタート時の気温は24℃でしたが、まだ涼しさを感じる心地よい温度です!
熱くても日焼けを避ける為に、タイツやアームウォーマーで防御することが多いのですが・・この日は日焼け止めを塗りたくって、大会参加賞のTシャツとハーフパンツで涼しく走ることにしました。
スタート後は、前後左右のランナーさんのペースに惑わされないように自分のペースを死守しながら慎重に脚を進めていきます♪ あっという間に着いた2km地点には、もう給水ポイント♪
暑さ対策も万全♪ 2km置きにエイドステーション
フルマラソンのコース上には、約2~2.5km毎に22カ所のエイドが設置されています!給水や給食だけでなく、トイレも全箇所にあります。
いつもは、スポーツドリンクを中心に給水するのですが・・さすがは名水の里!お水がとっても美味しいので、今回はお水ばかり飲んでいました(*^^*)
今回の作戦は、前半にタイム稼ぎ
沿道の応援もたくさん!やっぱり人の温かさは、一番励みになります(´艸`*) どんどん気温があがっていきますが、まだまだ余裕の暑さ♪ 本格的に暑くなる前に、なるべくタイムを稼いで後半戦のペースダウンに備えることにしました。
体調も順調!良い感じのペースで走れています♪ エイドも2kmおきにあるので、エイドまでは歩かずに、給水の際には立ち止まってしっかりと水分補給することにしました。
皆がエイドに立ち寄るので、スタッフさん達も大忙しです!次々になくなる紙コップを補充して大変そうでした・・・・。それなのに、スポーツマンシップをスタート地点に置き忘れたのか?
ゴミ箱があるにもかかわらず、ゴミを道端に捨てていくカスリートには憤りを感じます。。
本当に嘆かわしいですね。唾を吐き捨てるオッサンとか、コップを横取りするオバサンとか・・人の振り見て我が振りを改めようと、痛感します。
10km・60分で順調なペース運び
懸念していた体調も、10kmまでは全く問題なし。すでに一台救急車が横切りましたが、そんなに暑さも感じることなく良い感じで走れています。
知らない土地で病院のお世話になるのは、絶対に避けたいですよね。無理すると、周りにも迷惑をかけてしまうことになってしまいます。改めて合言葉を復唱して、胸に刻み込みます。
10km地点でのタイムは、ちょうど一時間です!1km/6分の良い感じのペース。このまま中間地点までいければ、後半に失速しても制限時間の6時間には余裕をもってゴールできます。問題はこのペースを、あと10kmも持続することができるのかどうか・・・
気温はついに30℃超え
10km地点で、ちょうど時刻は10時でした。11kmポイントでは温度が表示されていて、ついに30℃を越えてしまっているようです・・・(*_*)
体感温度はまだまだ大丈夫!台湾でのお粥のようなネバついた暑さではなく、時折爽やかな風が吹き抜ける健全な暑さです(*^^*) 日陰はほとんどないのですが、まだまだバテるほどの気温ではありません。
次の14kmの給水ポイントでは、気温は33℃にまで上昇。この辺りから、汗がピタリと止まります。
食欲もあるし、元気なはずなのに・・・順調だったペースが落ちて、なぜか足が止まってしまいます。
沿道の応援に励まされて、まだまだイケる!はずなのに・・・足が動かない・・・。15kmまではなんとかゆっくり走ってはみたものの、ついに歩きだしてしまいました。
黒部名水マラソン・15kmで力尽きる?!
汗もでなくなって、べたついていた身体がどんどんサラサラに。暑くもないし、水もしっかり飲んでいるのに足が動かない・・・。疲労なのか?熱中症の前触れなのか?少し不安になりながら、トボトボと歩きだします。
とりあえず、中間地点までは辿り着きたい!タイムには余裕があるので、しばらく歩きながら進んで様子をみることにしました。
あっという間に辿り着いていたエイドまでの2km間の道のりが、どんどん遠くなります。
自問自答しながらの葛藤が続きます。時々走っては見るものの、走り続けることができずに歩いてしまいます・・・
無常に過ぎていく時間。順調だったタイムも、急激にペースダウン。
関門時間には、まだまだ余裕があるものの・・どんどん気力も薄れてきます。目の前に広がる雄大な景色に活力が湧いても良さそうなもんですが、そうはいきません・・
目の前には雪山!パラレルワールド!?
太陽光線だけではなく、下からの地熱も暑気を帯びてきます。
熱 ↓ 太陽 ↓ 熱
声援 → 私 ←風
熱 ↑ アスファルト↑ 熱
こんな感じでしょうか?暑さが上から下・下から上へと拡散してきます。ときおり吹く風が心地よくて、とても爽やかです(*^^*) そして、気温はどんどん上昇していくのに・・・目の前に広がる立山連峰の雪景色!
富山の街の風景に溶けこんだ立山連峰は、標高3000m級の山々が連っています。春なのに真夏日で、景色は雪山!心も気温もアツいのに、頭は冷静!身体は元気なのに、脚が言う事を聞かない!
そんなパラレルワールドを体感しながらも、時間は刻一刻と過ぎ去り・・・その割に距離は一向に進みません。
前半はタイムを稼いで・・という作戦は見事に大失敗。やっと20kmまできますが、この調子だと中間地点までで2時間30分はかかりそう・・・
ようやく中間地点の21.0975km
この時点でも、まだリタイアを迷っていました。リタイアするならば23km地点が道の駅エイドなので、ちょうど良さげです。
せっかく半分まで来たんだし・・と、もったいないオバケが顔をのぞかせます。だがしかし!フルマラソンを走ったことがある方はお解りだとおもいますが・・・単純にあと半分ではないんですよね!ハーフ×2倍≠フル!!!
30kmを過ぎてからが、本当のマラソン!と言われるように、後半戦は前半と同じ様にはいきません。気温はこの時点で、35.5℃です。爽やかな暑さではありますが、この先も日陰のない道が続きます・・・
たぶん無理をすれば、走り切れなくもないハズ・・しかし、喉元を過ぎたはずの台湾での暑い体験が・・走馬灯の様に蘇ります。
無邪気な少女の心をもったカトレアさんも、時に現実と向き合い大人の階段を登り降りすることがあります。
- 走り切った後に待ち受ける、家路までの遠い道のり
- 帰宅後は、納期の迫った仕事の山
- 薬を飲まないと、体中にでる蕁麻疹
中間地点は超えましたが、その先の折り返しを折り返さずにリタイアすることに決めました! 道の駅エイドまでのわずかな道のり・・最後に、立山連峰の雄大な景色と人の温かさを心に刻みこみます。志半ばですが、思い切って戦線離脱することに・・・
とっても良いレースなだけに、無念ですが仕方ありませんね。
黒部名水マラソン・23.1Kmでリタイア!
リタイアすると決めたものの・・23kmまでくると、残り20kmしかないのに・・と思ってしまいます。
だけど、救急車で運ばれる人の大半がこうした迷いを振り切って無理をしたランナーなのでしょう。
折り返しの後に待ち受ける、さらなる暑さと道のりを思えば賢明な選択のはず?!
私にとっては、黒部名水マラソンでの最後のエイドに到着。36kmエイドのアイスとラーメン食べたかったな・・(笑)
23.1km地点のエイドは、道の駅うなづきの入り口になります。ここでは、トマトやおにぎりなどが給食として出ました。
まだ関門締切時間には余裕もあるし、リタイア者をのせる収容バスも出発はしないだろうと思い・・しばらくリタイアを告げずにウロウロしていました。
気温は34.6℃でした。これから上がるのか下がるのか?この時はわかりませんでしたが、のちに30℃くらいまで下がっていったことが判明しました。
休憩するランナーさん、救護所でぐったりしているランナーさん、元気いっぱいに折り返していくランナーさん・・それぞれのドラマがあって、今日の日を迎えた事でしょう。
収容バスに乗り込む前に、昨日食べて美味しかった「ビールソフト」を買いました!ソフト片手にリタイア申告をして、バスに乗り込みます。
収容バスでゴール地点へドナドナ
呑気にソフトクリームを食べていますが・・今回は残念ながら、23km地点でのDNF(ディーエヌエフ)となりました。詳しい用語解説は、こちらをご覧ください♪
収容バスに乗り込むと、すでにたくさんのランナーさんが乗っていました(´・ω・`)アクエリアスとタオルを貰って、静かに出発を待ちます。
ドナドナバスの車窓から
美しい立山連峰に目を奪われながら、バスはドナドナと進んでいきます。
歌の内容から転じたネットスラングで、食肉処理場等へ家畜が輸送されることのほか、人が辛い事が待つ場所へ連れていかれる様を「ドナドナ」と表現することがある。by:Wikipedia
ほんの少しの後悔と、ビールソフトを握りしめたままゴール地点に到着。果たしてこれで良かったのか?今となっては神のみぞ知る、です。
黒部の名作・ます寿司・名水鍋。名水だんご
本来は完走後に食べる予定だった地元の名産品ですが、未完走ながら食べさせて頂きました。
名水鍋はカニと豚が選べます。皆がカニの方に並ぶので、空いてる豚汁は速攻でゲット!ます寿司と共に頂きます♪
デザートには名水だんご。これらはレース特権として、受付時に引き換えチケットを貰っていました。完走者だけが食べられる訳ではないところに、老舗大会の風格と器の広さを感じます。
当然ながら、完走賞も完走メダルもなしです・・・。リタイアは今回で3度目。
そして、今回の第36回カーター記念黒部名水マラソン2019です。仏の顔も三度であるように、私のリタイアもこれで最後だといいなぁ・・・。
最後に・・
スポーツの世界にタラレバは禁物なのですが、やっぱり「もうだめ!もう立てない」という訳ではないのに自らリタイアしてしまうというのは、勇気のいる選択でした!
体調管理は万全に!と言っても、レースのエントリーや宿の手配は半年くらい前に済ませます。その時のコンディションがどうなるかなんてわからないですよね(笑)
特に今回のレースは、当日の暑さが敗因という訳ではないので悔しさが残ります(*_*)マラソンを始めた頃は、リタイアなんて考えたこともなかったのに・・レース回数を重ねる+年を重ねるごとにチラチラとリタイアがよぎるようになってきました(笑)
これもまた、よい経験ですね^^♪リベンジするかどうかは未定ですが、立山連峰にはぜひ登りたいです←そこ?笑
完走報告にはなりませんでしたが、今回も最後まで読んで頂きありがとうございました(´艸`*)